2日目は朝ごはんを食べて・・・お湯にゆるゆる浸かってから、
【宿みやま】さんから程近い漆工房を訪ねました。
一軒家の工房で玄関をあがるなり・・・
お庭に咲いているお花をチャチャッと活けたという素敵な空間。
居間では漆塗り職人の小野寺 公夫sanがお出迎えしてくれて・・・
まずはじっくり作品に触れることが出来ました。
それから・・・小野寺sanの職人としての想いはもちろん、
ひとりの人間としての熱いお話を伺うことができました。
私も初めて知ったのですが、
漆の世界においては規定上ではたった5%(だったような!?)さえ漆を使っていれば
商品として認められるみたいです。
それをいいことに中国などで出来上がりまでの行程を簡略化して
表面だけ取り繕った作品がお手頃価格で出回っているという現実・・・。
でも小野寺sanは決してブレることなく、11行程もの段階を経て
今も変わらずひとつひとつに魂を込めて作品に向き合っています。
【職人とは決して技術を教えるのではない。
仕事に向き合う姿勢であったり、Heartの部分を伝えるのが役目。】
【漆職人の前にひとりの人間として・・・まずは自分自身を大切にすること。
そうすれば出来上がった作品も愛おしく感じてお客様へもその想いは伝わる。】
職人の方とこんなにも近い距離でお話を伺った機会は初めてでしたが・・・
こんなにも熱い想いでこの道50年近く歩んでいる小野寺sanの言葉ひとつひとつが
私の心にダイレクトに届いて、気付くと涙が溢れていました。
損得云々ではなく、「ただただ好き」という想いでひとつの事に夢中になっている姿って
すっごく輝いているし、Powerをもらえました!!
小野寺san曰く、「漆食器はどこか身構えてしまう印象が強いけれど、
本来は日常生活の中の道具として愛着を持って使い込んでほしい」と。
だからいつか私が結婚するときには・・・
大切な人とこの工房を訪れて漆食器を注文したいな~って。
『瀾 漆工房』
宮城県大崎市鳴子温泉字上ノ原98-3
0229(84)6544
Continua...週末のみ営業のお蕎麦屋さんへ